ストレスホルモン「コルチゾール」が身体に及ぼす影響と妊活への関係

妊活を進めていく中で、「ストレスが良くない」という話は耳にするものの、
実際に身体の中でどのような変化が起きているかは、あまり知られていません。

今回は、少し専門的な内容が含まれるため、やや難しく感じる部分があるかもしれませんが、できるだけわかりやすくお伝えします。


ストレスホルモン「コルチゾール」とは?
コルチゾールは、副腎皮質から分泌されるホルモンで、
本来は“生命維持のための防御システム”として働きます。

主な役割は以下の通りです。

身体をストレスから守る
必要なエネルギーを作り出す
炎症を抑える
血圧や血糖値を一定に維持する


つまり、コルチゾールは「悪者」ではなく、私たちの命を守るために欠かせないホルモンです。
しかし、慢性的なストレスで分泌が過剰になり続けると、身体は思わぬ負担を受けます。


コルチゾール過剰で起こる身体の変化
● 自律神経の乱れ

コルチゾールが高い状態が続くと、交感神経(緊張の神経)が強く働き、

呼吸が浅くなる

身体が常に“戦闘モード”

血流が低下

という状態が続きます。

● 血流低下とうっ血

末梢血管が収縮し、血液が内臓へ優先的に回されるため、
手足の冷え・骨盤内の血流不足が起こりやすくなります。

● 免疫力の低下

自律神経の乱れは免疫細胞の働きにも影響し、
風邪をひきやすくなったり、アレルギー症状が悪化しやすくなります。

● 睡眠の質低下

夜間にコルチゾールが高いままだと、深い睡眠が取りづらくなります。

これらはすべて、妊活に深く関わるポイントです。


コルチゾールは妊活にどのように影響するのか?
① 排卵のリズムが乱れる

ストレスが続くと、脳(視床下部・下垂体)のホルモン指令が乱れ、
FSH・LHの分泌が低下します。

結果として、
卵胞の育ちが遅い
排卵が遅れる
生理周期が乱れる

という状態が起こりやすくなります。

② 黄体機能への影響

プロゲステロン(黄体ホルモン)の分泌が弱くなり、
着床環境に影響が出ることがあります。

③ 子宮・卵巣の血流低下

交感神経が強く働き続けることで骨盤内の血流が低下し、
卵巣機能の低下・内膜が厚くなりにくいなどの変化が起こることがあります。

④ 免疫バランスの乱れ

妊娠維持には繊細な免疫バランスが必要ですが、
コルチゾール過剰はその調整を乱す要因になります。
鍼灸がストレス・コルチゾールにできること
妊活鍼灸では、自律神経と血流を整えることで、
間接的にコルチゾールの安定をサポートできます。

● 副交感神経を優位にして心身を緩める

コルチゾールの過剰分泌を抑えるためには、
“リラックス状態(副交感神経優位)”が不可欠です。

鍼灸は深いリラックスを促し、呼吸を整え、
緊張状態をゆっくり緩めます。

● 子宮・卵巣の血流改善

骨盤まわりの循環を良くし、
卵巣機能・内膜環境のサポートにつながります。

● 睡眠の質改善

鍼灸後に「眠れるようになった」と感じる方が多いのも、
自律神経が整っている証拠です。

● 気持ちの安定

施術中のリラックス効果により、心のストレスも軽減しやすくなります。



めばえ堂妊活はり灸治療院のサポート

当院では、妊活に必要な

自律神経の調整
血流改善
ストレスケア
ホルモンバランスを整えるための体質改善
睡眠・冷え・胃腸などの全身ケア


を組み合わせ、妊娠しやすい土台づくりを行っています。

ストレスで硬くなってしまった心と身体をやわらかく整えることで、
本来の力が発揮されやすい状態に導きます。



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