人工授精とは？必要な人や妊娠を成功させるポイントを解説

男性の精子の数や質が低下している場合
男性側に問題があると、子宮の中に精子が入っていくこと事態が難しくなります。人工授精では、子宮の中に精子を送り込むので、卵子と出会う確率が上がり妊娠に期待が持てます。

女性の排卵が不規則になっている場合
タイミング法で重要なのは、排卵をした時に性交ができることです。しかし、月経周期が不規則であったり、周期と排卵日が一致してない場合があり、排卵に合わせて精子を送れないことがあります。人工授精は排卵のタイミングに合わせて行います。だから卵子と精子が出会う確率が上がるのです。

男性や女性の体に病気や障害がある場合
男性が乏精子症、精子無力症を患っていると人工授精が適しています。また、勃起障害（ED）や膣内射精障害でも人工授精に切り替えます。また、女性が精子結合抗体（精子を遺物とみなし、体から排除しようとする）であった時も人工授精に切り替えます。
＊精子結合抗体の程度により、顕微授精に移行することもあります

夫婦が不妊治療を始めてから一定期間が経過している場合
タイミング法を始めて、一定期間すぎると妊活方法をステップアップします。女性には妊娠できる期間が限られています。自然妊娠に強いこだわりがないのであれば、一年以上タイミング法を試していてまだ妊娠していない方は、今すぐにでも人工授精に切り替えることをお勧めします。

人工授精を成功させる３つのポイント

1.周期の管理
人工授精は、女性の周期を正確に管理することが必要です。妊娠の可能性が高まる周期を正確に把握し、精子と卵子が出会うタイミングを計算します。これには、排卵検査キットや基礎体温計を活用することが重要です。クリニックに行き、エコーで大きさの確認をしてもらうのもいいですね。

2.男性の生殖機能の管理
男性の精子の数や質は、妊娠の可能性に大きく影響します。除菌効果のあるゴム手袋を使う、摂取する栄養素を注意する、睡眠を十分取る、食生活を見直すといった活動を行うことにより、精子の数や質を改善することが可能です。精子はストレスに非常に弱いとも言われていますので、ストレス緩和になることをしていくことも必要です。

3.化学物質を避ける
化学物質は、人工授精や妊娠、出産に悪影響を与えることが知られています。家庭内の清掃用品や化粧品、農薬や食品添加物、空気中の大気汚染など、日常生活には化学物質が存在しないことがあります。妊活をする前に、環境中の化学物質を排除することが重要です。
とはいえ、全ての化学物質を避けることは不可能です。身近なところから始めていきましょう。スナック菓子・インスタント食品・ファストフードを食べない。安易に薬は飲まない。人混みの中に行くときはマスクをつける。できることはたくさんありそうですね。

人工授精の年代別成功率

人工授精は、子供を作るために在宅でできる治療法の一種です。でも、効果的な一方で、自然妊娠と比べ、高度な専門的技術が必要です。
そして何より気になるのは、妊娠率！
人工授精の妊娠率は、年齢や使用する方法や条件によって異なります。一般的には、人工授精による妊娠率は、自然妊娠に比べて低くなる傾向があります。

以下に、一般的に報告されている妊娠率を年齢ごとにまとめています。

- 20代前半：40％程度
- 20代後半：30％程度
- 30代前半：20％程度
- 30代後半：15％程度
- 40代：5％程度以下

ステップアップしたのに、皆さんが思ったほど妊娠率は高くなかったでしょう。
ただし、年齢に加えて、使用する方法や条件によっても妊娠率は大きく変わってきます。例えば、子宮内膜が厚くない場合や排卵が不規則な場合、妊娠率が低くなる場合があります。人工授精による妊娠率は個人差があり、人工授精をすれば、すぐに妊娠できるとは限らないのです。
以上のように、人工授精による妊娠率は個人差がありますので、専門医師と相談しながら治療を進めることが重要です。


ゴールは妊娠ではなく出産

妊活においてステップアップをするとすぐに妊娠できると思っている方がいます。
しかし、どのような治療においても妊娠して、その期間を１０ヶ月間維持しなくてはなりません。妊活をしているカップルのゴールは妊娠ではなく健康的な出産です。
そのために、授精にフォーカスを当てないでください。
人工授精自体を成功させることも大切ですが、その後のこと（妊娠中～出産・産後）も考えていくことも大切です。



めばえ堂では鍼灸治療をはじめとして、母体となる方の健康力を上げながら妊娠を継続・出産することを意識しています。
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